再来店を増やしたいのに、配信が続かない、効果が分からない。接客・案内・記録をつなげて見直します。
飲食店のリピーターを増やすには、来店時の体験を整えたうえで、次に利用する理由を届けることが大切です。
LINEの友だち数やクーポン利用数だけでなく、誰の、どの期間の再来店を確認するかも決めておきましょう。
この記事は飲食店のオーナー・店長向けに、再来店の記録、店内での確認、LINEの運用を順に整理します。
一般的な平均値に自店を当てはめず、無理なく続けられる方法から始めてください。
何をリピーターとして数えるか決める
顧客数と来店回数を分ける
一人が何度も来ることと、多くの初回来店客が二度目に来ることは別の変化です。
「常連客が増えた」と感じたら、まず見ている数字が人数なのか、延べ来店回数なのかを確認します。
たとえば、同じ人の来店が増えた場合は来店回数が伸びますが、新規客の再来店が改善したとは限りません。
月の延べ来店数だけから、初回来店客のリピート率を計算しないでください。
観測する期間をそろえる
初回来店の時期を区切り、その人たちが一定期間内に戻ったかを見る方法があります。
ただし、集計時点で十分な期間が経っていない人を、再来店しなかった人と同じに扱わないことが重要です。
記念日利用が中心の店と、日常のランチ利用が多い店では、想定する間隔が違います。
自店の利用場面から観測期間を決め、途中で定義を変えた場合は記録してください。
分からない来店は分からないまま残す
予約代表者と同行者を同一視したり、名前の一致だけで同じ人と断定したりすると、数え方が不安定になります。
既存の予約管理で確認できる範囲を使い、識別できない来店を無理に分類しないでください。
| 確認したいこと | 使う記録 | 誤解しやすい点 |
|---|---|---|
| 初回来店から戻ったか | 初回来店時期と次回来店 | 観測途中の人を失敗に数えない |
| 来店頻度が変わったか | 同じ対象の来店回数・期間 | 新規客の増減と混ぜない |
| 配信から予約されたか | 配信先リンクと予約受付 | クリックだけで来店としない |
| 特典が利用されたか | 利用条件と会計時の記録 | 利用者全員が純増とは限らない |
個人情報を増やすこと自体を目的にせず、必要な範囲で、店の管理ルールに沿って扱います。
集計には個人を特定しない形の件数を使いましょう。
再来店につながらない理由を現場で確認する
料理・接客・待ち時間を確認する
再来店の案内を増やす前に、提供内容と実際の体験にずれがないかを確認します。
料理の温度、提供の順番、会計や注文の分かりやすさなど、現場で改善できることもあります。
口コミや店内で受けた声は、件数と具体的な場面を分けて整理してください。
一つの意見だけで全体を決めつけず、同じ問題が繰り返されていないかを見ます。
次に来る理由が伝わっているか
満足していても、次の利用場面を思い出せない場合があります。
季節のメニュー、平日の食事、少人数の会食など、自店が提供できる理由を案内します。
来店頻度を上げたいからといって、毎回の値引きを前提にする必要はありません。
新しい料理や利用しやすい時間帯など、価格以外に伝えられる価値も確認しましょう。
予約先や営業時間に迷わないか
過去の投稿にある営業時間が古い、予約ボタンの先で該当プランが見つからない、といった問題も確認します。
再来店したい人が、現在の情報へ進める状態を保ってください。
来店後に案内する内容を決める
次回の利用場面を具体化する
「また来てください」という一文に加えて、次は何を楽しめるかを示します。
ランチ客にディナーを紹介するなら、夜の料金、料理、予約の要否まで分かる案内が必要です。
受け取りたい人への案内にする
LINEなどの登録を案内するときは、届く内容を説明します。
登録を希望しない人にも通常の接客を行い、登録数だけをスタッフの成果にしないでください。
店が対応できる枠だけを知らせる
配信の直後に問い合わせが来ても、受付担当が不在では予約につながりません。
空き枠、予約期限、問い合わせへの返信担当を決めてから案内を出します。
LINE配信だけを増やすのではなく、店内の案内から予約受付まで、続けられる運用を考えます。
LINEの配信・ショップカードを運用する
配信内容と頻度を決める
最初に、誰が原稿を作り、誰が提供条件を確認し、いつ配信するかを決めます。
週何回が正解と固定するより、伝える内容があるか、受け取る人に重複した案内にならないかを見て調整してください。
| 配信の目的 | 内容の例 | 配信前の確認 |
|---|---|---|
| 季節の料理を知らせる | 提供期間と料理の特徴 | 写真・価格・提供可能日 |
| 空いている枠を案内する | 対象曜日と時間帯 | 最新の席と受付期限 |
| 次回の利用を提案する | 昼と夜の違い、会食プラン | 人数・予算・予約先 |
| 特典を案内する | 対象者と利用条件 | 原価・期限・併用条件 |
これは店舗の運用を決めるための例で、配信効果を保証するものではありません。
既存の配信と重なる内容を減らし、終了した企画へのリンクを残さないようにします。
ショップカードは特典条件と現場運用をセットで決める
LINE公式アカウントには、デジタルのポイントを発行・管理できるショップカード機能があります。
機能と設定項目はLINEヤフー公式のショップカード説明で確認できます。
導入前に、ポイントを付ける条件、特典、期限、担当者を決めてください。
会計時に説明が食い違う、忙しい時間だけ付与が漏れる、といった運用上の問題も見直します。
配信先と予約先をつなぐ
案内したメニューやプランの説明へ進めるようにし、予約が確定したかどうかを確認できる受付にします。
チャットで希望を受け付ける場合は、送信だけでは予約確定ではないことと、回答の流れを明記してください。
配信後の来店を、わかる範囲で確認する
クリックと実来店を分ける
配信を見た、リンクを押した、予約した、実際に来店した、という段階を分けます。
どの段階まで確認できたかを残せば、予約画面の問題なのか、来店前の取消なのかを考えやすくなります。
クーポン利用をそのまま増加分にしない
特典を使った人の中には、配信がなくても来店する予定だった人が含まれる可能性があります。
利用件数だけで効果を断定せず、対象時間帯の実来店、客単価、特典原価などを合わせて見てください。
期間と条件をそろえて振り返る
休業、天候、季節メニュー、団体予約など、結果に影響する出来事も記録します。
少ない件数では一組の予約で結果が大きく動くため、短期の上下だけで施策を止めないようにしましょう。
継続が難しい部分を相談する
店舗側と支援側の担当を分ける
提供内容、空席、現場対応の判断は、店舗側の情報が必要です。
原稿作成、画像、掲載情報の整合、配信と予約の流れなど、支援を受けたい作業を分けて相談してください。
数字が取れない段階でも、記録方法から整理する
最初から詳細な分析ができなくても、現在の予約先、利用している媒体、更新担当、困っている作業をまとめられます。
アセントグルメのサービス内容を確認し、無理なく続けられる範囲を相談しましょう。
新規客に出会う掲載先も見直す場合は、グルメ媒体の費用・予約・更新負担の比較と合わせて、再来店施策との役割を整理してください。
次回来店の案内やLINE運用を、店内の負担も含めて見直したい方へ。アセントグルメへご相談ください。

