すでにお客様とのつながりがあるのに、それを新しい仕事に生かせていない。士業や個人事業主の方には、心当たりがあるかもしれません。
今回紹介するあきさんは、独立して10年以上になる50代の士業の法人経営者です。Web制作は完全に未経験でしたが、2ヶ月で58万円の売上を上げました。新規の営業ではなく、本業で築いてきた人脈にWeb制作を案内したことが、受注につながっています。
本記事は、アセントウェブの関連会社が運営するWeb制作スクール「コードスルー」の受講生インタビューをもとに構成しています。記載の数値はインタビュー時点の個人の成果であり、同様の成果を保証するものではありません。
士業の仕事だけで、この先どうなるか分からなかった
あきさんは、自営で士業を続けて10年以上になります。これからの時代、士業の仕事だけで今後どうなるか分からない。以前から収入の幅を広げたいと考えていました。
引っ越しをして、それまでのお客様と物理的に離れたことも大きかったといいます。住む場所に左右されずにできる、新しい仕事を持ちたいと考えるようになりました。
実は、副業にはそれまでも挑戦していました。古着のせどりやeBayでの雑貨の輸出、オンデマンド印刷のグッズ販売、着物リメイクの海外販売などです。ただ、どれも早い段階で挫折し、収益にはつながりませんでした。
「利益につながりそう」「これから伸びそう」という基準で選んでも、自分が興味を持てないことは続かなかったそうです。せっかく新しく始めるなら、自分が興味を持てて、需要もある仕事にしたいと考えていました。
130万円かけたホームページで集客できなかった経験
あきさんがWebに関心を持ったきっかけの一つは、本業での苦い経験でした。数年前、士業の仕事で使うホームページを、制作会社に130万円ほどかけて作ってもらいました。しかし、集客にはまったくつながらなかったそうです。
「お金をかけて作ったのに、どうして集客できないんだろう」
この疑問から学び始め、ホームページは作って終わりではなく、その後どう見てもらい、どう集客につなげるかが大事だと分かったといいます。
本業の名刺交換で「新しくホームページ制作も始めました」
あきさんが最も成果を出したのは、オフラインの営業でした。それまであったのに生かしていなかったつながりを、改めて見直したのです。
まず、本業の名刺の裏に、新しく始めたWeb事業の内容を載せました。通常の名刺交換のときに、あわせてこう案内するようにしたそうです。
「新しくホームページ制作事業も始めたので、何かあったら相談してください」
さらに、これまで付き合いのある経営者のなかで、ホームページにあまり力を入れていない人に直接声をかけました。仕事に関係する会合や、地域の事業者の集まりにも意識して参加するようにしました。
大切にしたのは、いきなり「ホームページを作りませんか」と売り込まないことです。相手がいま何に困っているのかを聞き、学んだWebやAIの知識で役に立てそうなことがあれば提案する。この順番を守りました。
大規模サイトのフルリニューアルから、保守契約まで
こうした声かけから、大きな仕事につながりました。動物病院など、古くなったサイトのリニューアル案件です。50ページから100ページを超える規模のサイトのフルリニューアルを受注し、公開後の保守管理契約まで結ぶことができました。
制作にはAIを活用し、規模の大きなリニューアルも進めることができています。
別のお客様からは、SNS運用の代行も任されています。ここでもAIを使って投稿作業を効率化しながら、成果につなげています。
本業ですでに信頼関係のあるお客様だからこそ、ホームページの制作だけでなく、保守や運用まで継続して任せてもらえる。士業のように顧客と長く付き合う仕事と、Web制作の相性のよさがよく分かる例です。
インタビューの様子は、動画でもご覧いただけます。
完璧になるのを待たず、仕事をしながら覚えた
未経験からのスタートだったため、受注してからも分からないことはたくさんありました。商談や見積もり、お客様とのやり取りも初めての経験です。
「全部できるようになってから仕事を受けようとすると、いつまでたっても始められません」
分からないことは自分で調べたり、AIを使ったり、スクールのチャットやグループコーチングで質問したりしながら進めました。最初は時間がかかったり失敗したりしながらも、最後までやり切ったことで、実務のなかで大きく成長できたといいます。
制作はAIで効率化し、その先の運用まで支えたい
あきさんは、今後の方向性を次のように話しています。
「私自身はAIを活用してサイトの制作は効率化をしながら、その後のWebマーケティングや運用までサポートまでしっかりできるようになりたいと思っています」
130万円のホームページで集客できなかった経験があるからこそ、作った後の集客まで伴走したい。その思いが、保守や運用の仕事にもつながっています。
この事例から分かること
- 士業のように顧客と長い付き合いがある仕事は、すでにある人脈がWeb制作の営業先になる
- 「新しく始めました」と名刺交換で伝えるだけでも、相談のきっかけは生まれる
- 売り込む前に相手の困りごとを聞くと、制作だけでなく保守や運用まで継続して任せてもらいやすい
- 50代・未経験でも、これまでの仕事や人とのつながりを生かせる場面は多い
アセントウェブでは、士業や中小企業のホームページ制作、公開後の保守運用、Web集客までを支援しています。「以前作ったホームページで集客できていない」という方も、お気軽にご相談ください。

