ホームページ制作の予算を、社内で説明できる形にしたい方へ。必要なページ、素材の準備、公開後の更新まで含めて費用の範囲を整理します。

ホームページ制作の費用は、ページ数だけでは決まりません。
同じ会社紹介サイトでも、原稿や写真を支給するのか、取材から依頼するのか、既存サイトを移行するのかで、見積もりの対象が変わります。

具体的な価格例として、アセントウェブの公開プランは20万円〜、50万円〜、80万円〜です。
これは当社の掲載価格で、業界全体の平均ではありません。対応範囲・税額・総額は個別の見積書で確認します。

この記事では、費用相場を調べた後に必要になる「自社の条件への当てはめ方」を整理します。
会社の存在を伝えるサイト、相談を受けるサイト、複数事業を案内するサイトの違いと、初年度・3年間の費用を比較する表を用意しました。

制作費を調べる前に、必要な役割を決める

会社紹介と相談獲得では、用意する情報が違う

名刺や紹介で会社名を知った人が、所在地や事業内容を確かめるサイトと、初めて訪れた人に相談してもらうサイトでは、必要な説明が異なります。
前者の予算を、そのまま後者へ当てはめないようにしましょう。

相談を受けたい場合は、何を依頼できるのか、どのような課題に対応するのか、相談後にどう進むのかも伝える必要があります。
その説明を作る取材や原稿整理が含まれているかによって、制作費は変わります。

サイトに持たせる役割 公開時に用意したい情報 見積もり前に決めること
会社を確認してもらう 事業内容、会社情報、連絡先 素材を誰が用意するか
具体的な相談を受ける 支援範囲、事例、依頼の流れ、相談窓口 文章の整理・取材・撮影をどこまで依頼するか
複数事業を案内する 事業別の説明、対象読者、各窓口 共通部分と事業ごとに変える部分

この表は、制作条件を整理するための例です。
上から順に高額になるという料金表ではなく、何を誰が作るかを決めるために使います。

たとえば、情報が少なくても、特殊な予約機能や会員機能を作れば費用は増えます。
反対に、ページが多くても共通レイアウトと整った原稿を使えるなら、個別に作る部分を抑えられることがあります。

複数サービスは、ページ数より説明の分け方を見る

一つのページへすべての事業を詰め込むと、訪問者が自分に関係する情報を探しにくくなる場合があります。
ただし、事業ごとに別サイトを作ると、更新や管理の対象も増えます。

まずは、誰が読むのか、依頼内容がどの程度違うのか、窓口を分ける必要があるのかを整理してください。
共通の会社情報を使いながら、サービス紹介だけを分ける構成も選択肢です。

制作会社へ相談する段階では、完成後に増やしたい事業も伝えておきます。
今すぐ全ページを作らなくても、後から追加する際に何を流用できるかを確認できます。

見積金額を変える条件を整理する

ページ・機能・素材を分けて書く

「10ページのホームページ」という条件だけでは、比較できる見積もりになりません。
10ページの中に、同じ形式の実績紹介が並ぶのか、それぞれに異なる設計が必要なのかで作業が違うためです。

ページ数に加え、画面の種類、機能、素材の状態を分けて伝えます。
次の表は、そのまま制作相談のメモとして使えます。

比較する項目 自社で決める内容 費用が変わりやすい条件
ページ 必要なページ名と公開時の対象 個別設計か共通レイアウトか
フォーム 入力項目、送信先、完了後の動作 複数窓口、条件分岐、外部連携
文章 支給する原稿と新しく作る原稿 取材、構成整理、専門確認の有無
写真 使える素材と撮影が必要な対象 撮影日数、人物・場所の手配
実績情報 掲載件数と使える情報 匿名化、掲載許可、資料整理
更新機能 社内で変更したい項目 お知らせだけか、料金や事例も更新するか
外部サービス 予約、決済、顧客管理など リンク誘導か、データ連携まで行うか

「フォームあり」も、メールで受け取れればよいのか、顧客管理へ登録したいのかで違います。
必要な動作を一文で書いておくと、不要な機能を含めたり、必要な連携を見落としたりしにくくなります。

原稿を支給する場合も、完成度をそろえる

原稿支給といっても、公開できる文章がそろっている場合と、社内資料やメモだけがある場合では、制作側の整理作業が異なります。
「素材はあります」と伝えるだけでなく、現物を見てもらうことが大切です。

たとえば、会社案内のPDFはあっても、Web上で読みやすい見出しや問い合わせへの流れを作る必要があるかもしれません。
写真も、掲載許可や解像度、縦横の構図によって、そのまま使えない場合があります。

自社で準備できるものは、準備担当と提出日を決めます。
素材がそろわないまま制作を始めると、仮の内容から差し替える作業や、確認のやり直しが発生しやすくなります。

リニューアルでは移行と編集環境も含める

既存サイトがある場合は、新しい画面を作る費用と、古いサイトから移す費用を分けます。
記事や画像の移行、URLの整理、問い合わせ先の切り替え、ドメイン・サーバーの管理確認などが対象になります。

ページ数が同じでも、移行する記事が多い、古い機能を残す、外部サービスとの接続を維持するといった条件で作業量は変わります。
現在の管理権限や契約情報が確認できるかも、早めに整理してください。

WordPressで作る場合は、公開後に社内で編集する部分を具体的に決めます。
「WordPress対応」だけでなく、担当者が見出し、本文、画像、表、ボタンをどの画面で変更できるかを確認しましょう。

Gutenbergの標準ブロックを使う構築なら、担当者が普段の操作で直したい範囲を、制作時の要件に含めます。
独自機能が必要な部分は、通常の文章編集と同じ操作で更新できるかを別に確認します。

同じ条件で依頼先を比較する

自作と制作依頼は、担当者の時間も比べる

自作する場合は、制作会社へ払う費用を抑えられる可能性があります。
一方、構成、原稿、画像選び、設定、表示確認、公開後の保守を誰が担うかは残ります。

社内担当者に時間があり、必要な機能が限られ、更新を続けられるなら、自作は検討しやすい選択肢です。
通常業務を止めて作業する必要がある場合は、外部費用だけでなく社内の負担も比較してください。

方式 発注前に見ること 社内に残る主な作業
自作 必要な機能、学習時間、継続料金 構成・制作・確認・更新
一部だけ依頼 依頼部分と自社作業の境界 素材準備、接続部分の確認
制作を依頼 納品物、素材制作、確認回数 事業情報の提供、承認
制作と運用を依頼 月額内の対応と範囲外作業 変更内容の連絡、優先順位の判断

外注しても、事業の内容や掲載してよい情報を決めるのは発注側です。
確認担当を決められない状態では、依頼先を変えても進行が止まりやすくなります。

テンプレートと個別設計は、変えたい部分で選ぶ

既存のテンプレートを使う方法では、レイアウトを共通化し、必要な情報へ置き換えて作ります。
独自に設計する方法では、事業の説明や導線、機能に合わせて作り込む範囲が増えます。

テンプレートだから相談が来ない、個別設計だから成果が出る、と一律には判断できません。
読者が必要な情報を得られ、次の行動へ進めることと、社内で継続して更新できることを確認しましょう。

自社のロゴや写真、文章を使っても、テンプレートの制約が目的に合わない場合があります。
料金表や実績の見せ方、入力フォームなど、重要な部分を変更できるかを先に聞いておきます。

自社公開プランで、価格と条件の組み合わせを見る

アセントウェブの掲載内容を例にすると、制作費の目安は次のように分かれています。
2026年10月22日に確認した公開料金であり、同じ価格であらゆる要望に対応するという意味ではありません。

公開プラン 掲載価格 主な構成の目安
テンプレート 200,000円〜 5ページ程度、業種別テンプレート、基本SEO・フォーム等
スタンダード 500,000円〜 10ページ程度、テーマに準拠した個別デザイン、更新機能等
プレミアム 800,000円〜 20ページ以上、個別の機能や連携を含めて設計

出典:アセントウェブの料金ページ。掲載価格は目安で、対応範囲・税額・総額は見積書でご案内します。
撮影、原稿作成、移行、追加機能などをどこまで含めるかにより、最終金額は変わります。

20万円、50万円、80万円という数字だけで他社と比べず、同じページ一覧・素材条件・運用範囲を渡して見積もりを依頼してください。
見積書を受け取った後の照合は、見積もりの比較表と質問例も利用できます。

制作予算は決まっていても、何を含めるべきか迷う方へ。必要な情報と機能を分け、公開時に優先する範囲から整理します。

初期費用と継続費をまとめる

制作・ドメイン・サーバーを重複計上しない

ホームページの費用は、公開までの制作費だけではありません。
ドメイン、サーバー、有料ツール、保守、更新、追加制作など、継続して必要になる項目を確認します。

ただし、これらがセットになっているプランもあります。
月額料金へ含まれるサーバー費を、別の項目でも足すと二重計上になります。

アセントウェブの料金ページでは、制作とセットの保守運用を月額9,500円〜、サーバー・ドメイン費込みで案内しています。
スタンダード以上では制作のみの依頼も可能と記載しています。個別の対応範囲や総額は見積書で確認してください。

費用欄 初年度に入れる内容 3年間で確認する内容
初期制作費 見積書の初期費用 最初の一度だけ計上
移行・素材制作 別途となる作業 追加撮影や更新予定があれば加算
月額費 月額×実際の請求月数 料金が変わる期間ごとに集計
年額費 その年の更新・利用料金 各年の料金を合計
都度作業 予定する追加・更新費 ページ追加や改修の予定
切り替え費 必要な場合の移管等 契約終了時に想定する費用

金額を入れる前に、それぞれ「月額に含む」「別途」「今回は不要」のどれかを決めます。
含まれる項目は別途の金額へ重ねて足さず、範囲外の作業だけを追加します。

初年度総額は、初期費用と、その期間に発生する月額・年額・都度費用の合計です。
3年間も同じ考え方ですが、初年度だけの制作費を3倍にしないようにしてください。

税別と税込が混在した見積もりは、同じ基準へそろえて比較します。
金額が未確定の項目をゼロ円と扱わず、見積もりが必要な項目として残します。

月額プランは、最低契約期間まで見る

初期費用を抑えたい場合、月額制も選択肢です。
一方、1年分の支払額だけを見ても、最低契約期間中に必要な負担までは分かりません。

たとえば、テイガクウェブのライトプランは、初期費用0円、月額9,500円(税込10,450円)、最低契約期間24ヶ月です。
月額料金は契約締結後、制作へ着手した月から発生します。公開後からとは限らないため、支払開始月を確認します。

この掲載条件が変わらず、追加作業を依頼しない場合、月額部分は12ヶ月で税込125,400円、24ヶ月で税込250,800円です。
これは月額料金の単純計算で、範囲外の修正・ページ追加や移管費などを含む最終見積もりではありません。

月5回を超える修正やページ追加などは別途見積もりと案内しています。
月額制を比べる際は、更新回数だけでなく、一回に含まれる作業、解約後のサイトの扱い、移管の条件まで確認してください。

月額制に絞った検討は、総額・更新範囲・解約条件の比較方法で詳しく整理しています。

保守と集客施策を同じ費目にしない

システムを更新し、表示や動作を保つ作業と、広告、記事制作、導線改善で相談を増やす作業は、目的が異なります。
保守を契約しただけで、継続的な集客施策まで含まれるとは限りません。

「SEO対応」についても、初期の基本設定、記事制作、定期的な分析など、何を行うのかを確認します。
名称だけで判断せず、成果物と作業回数に分けて見積書へ記載してもらいましょう。

予算が足りない場合の削減順を決める

公開時に残す要件を先に決める

費用を下げるときは、すべてを少しずつ削るより、サイトが役割を果たすために必要な部分を残します。
相談獲得が目的なら、依頼できること、相談の流れ、連絡手段が分からなくなる削り方は避けたいところです。

まずは、素材を自社で準備できるか、共通レイアウトを使えるか、急がないページを後から追加できるかを検討します。
確認工程やフォームの動作確認を省く前に、制作する範囲を見直してください。

残す・見直す対象 判断の例 変更前に確認すること
事業と連絡先の説明 公開時に残す 読者が依頼内容と窓口を理解できるか
スマートフォン表示・フォーム 必要な確認を残す 実際に読めて送信できるか
装飾や演出 目的に寄与しなければ簡略化 情報の理解を妨げないか
写真・文章 自社で準備できる部分を分担 品質、掲載許可、提出日
将来用の機能 利用開始まで後回しを検討 後付けで大幅な作り直しが必要か

段階的な追加制作は、二度手間まで確認する

最初は小さく公開し、必要なページを追加する方法もあります。
ただし、後から加える機能によっては、最初の構造から変更する必要が生じます。

たとえば、将来多くの実績を掲載する予定なら、初回から実績を追加しやすい管理方法を決めておくとよいでしょう。
公開する件数を抑えることと、管理の仕組みを用意しないことは分けて考えます。

発注前の比較資料には、「今回作るもの」「後から作るもの」「今回は作らないもの」を書き分けます。
予算を抑えた理由を社内で共有できれば、途中で要望が増えた場合も追加費用の判断がしやすくなります。

よくある質問

費用相場に幅があるのはなぜですか

原稿、写真、設計、機能、移行、確認、運用のどこまでを含めるかが異なるためです。
掲載価格を見る際は、ページ数と依頼範囲を一緒に確認します。

広い相場の中から一つの金額を選ぶより、同じ仕様で見積もりを取り、差額が生じる項目を確認すると予算を説明しやすくなります。

制作後にも費用がかかりますか

契約方式によりますが、ドメインやサーバー、ツール、保守、更新などの費用を確認する必要があります。
セット料金に含むものと別途費用を分け、契約期間に合わせて集計してください。

予算だけを伝えて相談してもよいですか

相談はできます。予算に加え、サイトで実現したいことと、原稿・写真の準備状況を伝えると、対応範囲を決めやすくなります。
税込の総額か制作費だけか、公開後の費用を含むかも共有してください。

予算と制作範囲を、同じ一枚にまとめる

ホームページ制作費を比べる際は、サイトの役割、ページと機能、素材の分担、公開後の費用をそろえます。
掲載価格だけで決めず、何を納品し、誰が更新するかまで含めて選びましょう。

まずは本記事の表へ自社の条件を書き出し、決まっていない項目を制作会社へ確認してください。
アセントウェブのWebサイト制作では、目的や必要な機能、更新体制を確認して対応範囲をご案内します。

現在の予算と、サイトで実現したいことをお知らせください。制作費と継続費を分け、必要な範囲を整理するところからご相談いただけます。