LINEの配信を任せたいけれど、どの作業に費用がかかるか分からない方へ。配信内容と社内の担当体制から、必要な支援を整理します。
LINE公式アカウントの運用代行を比較するときは、月額だけでなく、一回の配信を完成させるために誰が何をするかを確認してください。
企画、原稿、画像、設定、承認、配信後の分析のうち、どこまで任せるかによって、委託費と社内の負担が変わります。
この記事では、LINE公式アカウント自体の料金と委託費を分け、公開プランの見方、配信条件をそろえる比較表、社内に残す対応を整理します。
すでにアカウントがある企業・店舗でも、新しく始める場合でも、見積もり依頼の準備に使えます。
LINE運用代行で、外注する仕事を列挙する
「LINEを運用してください」という依頼だけでは、毎月届く成果物も、こちらが用意するものも分かりません。
まずは、初めに作る仕組みと、繰り返し行う仕事を分けましょう。
初期の設計・構築で、運用の土台を整える
最初に決めるのは、友だち追加後に何をしてもらいたいかです。
来店予約、商品の購入、資料請求など、目指す行動を一つ選ぶと、必要なメニューや案内を絞れます。
| 初期に決めること | 外注する作業の例 | 自社が渡す・確認するもの |
|---|---|---|
| アカウントの役割 | 目的と利用場面の整理 | 提供サービス、対象顧客、受付体制 |
| 友だち追加後の案内 | あいさつや最初の案内の設計 | 営業時間、問い合わせ先、約束できる対応 |
| メニュー | 画像制作、リンクや表示の設定 | 予約・商品・相談先のURL、掲載内容 |
| 自動で送る案内 | 配信の順序や条件の設計 | 顧客に伝える情報、配信を止める条件 |
| 計測 | 配信から予約・相談までの確認方法 | 成果として数える行動、確認できるデータ |
予約システムや顧客管理との連携は、通常のメッセージ作成と分けて見積もります。
連携先が対応しているか、何の情報を扱うか、変更時に誰が保守するかまで確認してください。
機能を増やす前に、現在の業務で使い切れるかを検討します。
毎月の配信・分析・返信を、別の仕事として考える
配信を代行する契約でも、利用者から届く個別の質問への返信まで含むとは限りません。
原稿の制作、配信設定、問い合わせ対応を、それぞれ誰が担当するか書き出してください。
| 毎月の仕事 | 納品・対応の形 | 事前に決める条件 |
|---|---|---|
| 配信企画 | 月の配信予定と各回の目的 | 提案数、打ち合わせ、企画の変更期限 |
| 原稿・画像制作 | 確認用の文章と画像 | 一回の画像数、素材の提供元、修正回数 |
| 設定・配信 | 対象、日時、リンクを確認した配信 | 承認者、予約設定、緊急停止の連絡先 |
| 分析・改善 | 配信結果と次回変更する案 | 集計対象、報告日、改善案を実施する担当 |
| 個別の返信 | 質問への回答や社内への引き継ぎ | 対応時間、件数、回答できる内容、例外対応 |
たとえば、新商品のお知らせを作る場合、写真撮影まで依頼するのか、完成した写真を渡すのかで制作内容が変わります。
商品価格や販売期間を確定する担当も必要です。
文章を外部で作成しても、その内容を自社の約束として配信できるかは確認しましょう。
LINEの利用料と、運用代行の費用を分ける
予算には、LINE公式アカウントの利用料、外部ツール、委託する仕事、必要に応じた素材制作や広告などを含めます。
見積書に含まれるものと、別に支払うものが分かれば、同じ費用を二重に足すことも、必要経費を落とすことも避けやすくなります。
LINE公式アカウントの基本料金を確認する
2026年10月23日に確認したLINEヤフーの公式料金は、次のとおりです。
有料プランの金額は税別です。
| プラン | 月額固定費 | 月の無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 配信数に応じた従量課金 |
通数は、配信回数と実際に送る人数をもとに数えます。
一回の配信は最大3吹き出しまでで、LINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは通数のカウント対象外です。
出典:LINEヤフーの料金プラン・通数の説明
たとえば、毎回800人へ月4回配信するなら、計算上は3,200通です。
同じ月に、そのうち300人へ追加で一回案内を送ると、合計は3,500通になります。
これは説明用の仮定です。実際には他の配信や人数の変動も含め、管理画面で使用状況を確認してください。
代行会社の「月4回配信」と、LINEの「月5,000通」は別の単位です。
配信を作る回数が同じでも、届ける人数が増えれば、必要なプランや追加費用が変わることがあります。
拡張ツールと素材制作は、必要性から見積もる
外部ツールを提案されたら、製品名だけでなく、どの業務を実現するために使うのかを聞きます。
標準機能で足りる部分、ツールで補う部分、個別開発が必要な部分を分けてください。
ツールの利用料だけで設定や運用まで完了するわけではありません。
| 費用の区分 | 確認する内容 | 見積書に残す項目 |
|---|---|---|
| LINE公式アカウント | 想定通数と選ぶプラン | 契約者、支払い方法、委託費に含むか |
| 外部ツール | 必要な機能と利用上限 | 製品・プラン、初期設定費、月額、解約条件 |
| 初期構築 | 最初に作るメニューや配信 | 制作数、設定範囲、納品物、修正回数 |
| 月々の運用 | 企画・制作・配信・報告 | 各作業の回数、対象アカウント、担当 |
| 素材・個別開発 | 撮影、動画、予約連携など | 都度の見積もり、保守、再利用できる範囲 |
| 広告・追加施策 | 友だち獲得などの施策 | 広告費と運用費、上限、追加前の承認 |
一つの会社がまとめて請求する場合も、内訳は分けて確認できます。
ツール代が委託費に含まれるなら、どのプランまでか、超過したときに誰が承認するかも書面に残しましょう。
公開プランは、価格と対応範囲を一緒に読む
ブラーヴォの公開サービスは月額150,000円・税別からで、配信管理は月4回から、月一回の定期レポートなどを案内しています。
制作、企画、分析を含む提案として、個別の対応範囲を確認するための例になります。
出典:ブラーヴォのLINE運用代行(2026年10月23日確認)
一方、Link Guideの公開プランには、LINE公式アカウントの利用料金を含む旨の記載があります。
このような場合は、委託費へLINEの利用料をそのまま重ねて計上せず、含まれる通数と条件を確認します。
出典:Link GuideのLINE公式アカウント運用代行(2026年10月23日確認)
いずれも各社の公開案内であり、市場の平均や、アセントウェブの見積価格ではありません。
「運用代行」という名称が同じでも、含まれる仕事と実費が違うため、金額だけを抜き出した順位付けはしないようにしましょう。
同じ配信条件を渡して、見積もりを比較する
見積もりを依頼する前に、最初の一ヶ月で作るものを具体的にしておくと、各社の回答を照合できます。
まだ配信内容が決まっていない場合は、企画から相談したいことを明記してください。
一ヶ月の依頼例で、制作数と承認の流れをそろえる
次は、サービス業のアカウントを想定した架空の依頼例です。
月4回がすべての事業に適切という意味ではありません。
自社の営業予定、案内する情報、読者にとっての必要性に合わせて、回数や内容を調整してください。
| 項目 | 今回そろえる依頼条件 | 各社から回答してもらうこと |
|---|---|---|
| 配信予定 | 第1週は利用案内、第2週はよくある質問、第3週は予約案内、第4週は翌月の営業案内 | 企画の提案・修正を含むか |
| 制作物 | 四回分の文章と画像を各一組。写真とサービス情報は自社が提供 | 原稿作成、画像加工、修正の範囲 |
| メニュー | 既存の予約・料金・相談のリンクを確認 | 初期点検と変更費を含むか |
| 配信対象 | 対象条件は事前に提案を受け、自社で承認 | 設定できる条件、対象人数の確認方法 |
| 確認期限 | 配信三営業日前に確認用を受け取り、一営業日前までに承認 | 素材や承認が遅れた場合の扱い |
| 配信後 | 各回の結果をまとめ、翌月に変える点を一つ決める | 集計項目、報告日、改善作業を含むか |
| 個別の質問 | 自社が返信。難しい内容は責任者へ引き継ぐ | 通知や引き継ぎの設定に必要な作業 |
| 支払額 | 初月と二ヶ月目以降を分ける | 税込総額、含まない実費、追加費が生じる条件 |
この条件を同じ形で渡し、各社に「含む・含まない・別見積もり」を記入してもらいます。
金額の横に残る社内作業も書いておくと、安いプランを選んだ後に担当者の時間が足りなくなる事態を検討できます。
原稿を自社で完成させる契約なら、依頼条件の「原稿作成」を外して比較します。
反対に、写真を用意できないなら、撮影や素材選定を必要な作業として加えます。
未定の作業を、無料で対応してもらえる前提にしないことが大切です。
レポートで、次回何を変えるかまで確認する
数字が一覧で届くことと、運用を改善することは別です。
報告の場では、どの配信で何を確かめ、次の配信や移動先をどう変えるかを話せる形にします。
| 観測する場所 | 確認すること | 次に検討する変更 |
|---|---|---|
| 配信 | 届いた人数、開封やクリックなど取得できる結果 | 内容、送る対象、時期を一つずつ見直す |
| 移動先のページ | 案内とページの内容が一致しているか | 必要情報、予約・相談への道順を整える |
| 予約・相談 | 受付完了を確認できるか、対象となる相談か | 入力項目、受付体制、案内内容を見直す |
| 継続利用 | 再来店や再購入を、どの記録で確認できるか | 案内するタイミングや対象を見直す |
友だち数やクリックが増えても、それだけで売上への寄与を断定しないでください。
予約システム側の情報を確認できない、電話の流入元が分からない、といった制約があれば、分かる範囲と不明な範囲を分けて報告します。
問い合わせを成果にする場合も、営業・協業の申し込みやテスト送信を含めるかを決めます。
一回の配信で結果が変わっただけでは原因を特定しにくいため、対象・時期・内容を記録して比較しましょう。
顧客の個人情報をそのまま解析ツールへ渡す設計は避け、必要な集計の方法を確認してください。
配信回数だけでは、運用に必要な作業は見えてきません。原稿・画像・分析・社内対応を並べ、任せたい範囲を一緒に整理します。
社内に残す確認と、問い合わせ対応を決める
外注後も、社内の判断が必要な仕事は残ります。
誰に確認すれば配信できるのか、誰が利用者へ返答するのかを決めてから開始しましょう。
素材・価格・営業情報は、配信前に承認する
サービスの内容や販売条件を最も正確に確認できるのは、事業を運営する側です。
価格、在庫、予約枠、休業日、キャンペーンの対象などについて、最新の情報を渡す担当を決めます。
自社からの情報が変わったときは、予約済みの配信やメニューにも反映が必要かを伝えてください。
たとえば、翌週の空き枠を知らせる予定だったのに満席になった場合、最初に渡した情報どおりに配信すればよいとは限りません。
配信を止める、別の案内へ替えるといった判断を、誰へ何時までに連絡するか決めておきます。
承認の記録には、文章・画像だけでなく、対象、日時、移動先も含めます。
確認済みの版と、その後に修正した版が混ざらないよう、どの内容を了承したか分かる形で残しましょう。
個別返信を任せる場合は、回答できる範囲を区切る
個別返信を外注したい場合は、営業時間を案内する定型回答と、返金・クレーム・個別の判断が必要な回答を分けます。
返信件数、対応時間、一次返信の目安、社内へ戻す基準を合意してください。
「チャット対応込み」という一文だけでは、休日や緊急時の扱いが分かりません。
| 届いた内容 | 事前に用意するもの | 社内へ引き継ぐ目安 |
|---|---|---|
| 営業時間や場所 | 最新の案内と参照先 | 臨時変更など案内だけでは答えられない場合 |
| サービスの質問 | 回答できる範囲と確認先 | 個別条件、例外、未確認の仕様 |
| 予約の相談 | 予約受付の手順と担当 | 枠の調整、変更、キャンセル判断 |
| 不満・返金など | 一次受付の文面と連絡ルート | 判断や補償を約束する前 |
| 営業・協業の提案 | 分類と社内の受け取り先 | 顧客相談の成果とは分けて整理 |
担当外の内容を受け付けたときに、誰かが見ているはずという状態を作らないことが重要です。
引き継ぎを受けた担当が確認したか、未対応のまま残っていないかも、日々の運用で確認します。
運用の開始前に、終了時の引き継ぎも決める
運用代行は、外注先が変わっても自社の案内や受付を続けられる状態を目指します。
開始時点で、アカウントへのアクセス、素材、設定、毎月の記録の扱いを確認しましょう。
アカウントの権限は、担当者ごとに管理する
LINE公式アカウントには、メンバーを追加し、権限を確認・変更・削除する仕組みがあります。
出典:LINEヤフーの権限設定マニュアル(2026年10月23日確認)
外注先へ同じログイン情報を渡す前に、担当者ごとの権限で作業できるかを確認してください。
自社でも必要な管理ができる担当を置き、配信、設定変更、顧客とのやり取りなど、担当する仕事に合う範囲を割り当てます。
外部ツールを使う場合は、そのツール側の契約者や権限も別に確認します。
LINE側の担当者を外しただけで、すべての連携先からアクセスできなくなると決めつけず、接続先と担当者を一覧で管理しましょう。
素材・データ・配信予定を、引き継げる形で残す
契約の終了条件と一緒に、引き継ぐものを決めておきます。
データや設定をすべて別のツールへ移せるとは限らないため、出力できるもの、作り直しが必要なものを確認してください。
| 引き継ぐもの | 確認しておく状態 |
|---|---|
| アカウント・ツール | 自社の担当者が必要な操作をでき、契約・支払先が分かる |
| 原稿・画像 | 完成データの保存先、編集元の有無、再利用できる条件が分かる |
| 配信設定 | 予約済み配信、停止すべき配信、自動配信の条件が分かる |
| メニュー・リンク | 使用中の移動先と、変更する場所が分かる |
| 運用記録 | 配信内容、対象条件、結果、判断の記録が残っている |
| 個別対応 | 未回答の相談と、引き継ぐ担当が分かる |
| 外注先の権限 | 引き継ぎ確認後に、不要な権限や接続を整理できる |
終了日だけを決めて、予約済みの配信や返信待ちの相談を残さないようにします。
新しい担当者が設定と手順を確認してから、旧担当の権限整理や契約終了を進める流れを相談してください。
LINE運用代行の費用についてよくある質問
LINE公式アカウントの料金も含まれますか?
契約によります。
委託費とは別に支払う場合も、一定のプランや通数まで含む場合もあります。
見積書へLINEの利用料、外部ツール、追加配信の扱いを分けて記載してもらい、税込の支払総額を確認してください。
顧客への返信も代行できますか?
対応する会社や契約であれば相談できますが、配信代行に自動で含まれるとは限りません。
対応時間と件数、回答してよい内容、判断が必要な相談の引き継ぎを決めます。
LINEのチャット機能の利用料と、人が返信する作業の費用も別に考えてください。
外部ツールは最初から必要ですか?
実現したい業務によります。
標準機能で目的を満たせるなら、初めから複数のツールを契約する必要はありません。
必要な配信や受付の流れを先に整理し、不足する機能、追加費用、管理する担当を確認して選びましょう。
最初の一ヶ月の配信条件を、見積もり依頼にまとめる
LINE運用代行の費用は、支払う金額と、完成する仕事と、社内に残る対応を一緒に比べます。
まずは一ヶ月の配信予定、文章・画像の制作数、承認する担当、返信の担当を記入し、同じ条件で見積もりを依頼してください。
アセントウェブでは、LINE公式アカウントの開設やメニュー構築、配信シナリオの設計、運用支援をご相談いただけます。
必要な機能と素材、更新する体制を確認したうえで対応範囲を整理します。
具体的な支援内容はLINE構築・運用のサービス案内をご覧ください。
現在の配信や担当体制をもとに、社内で続けることと任せることを整理します。最初の一ヶ月に必要な作業からご相談いただけます。

