LP制作の費用は、原稿や素材を用意して制作を依頼するか、訴求の整理から任せるかで大きく変わります。
同じ1ページでも、掲載できる原稿を渡す場合と、営業資料から説明の順序や文章を作る場合では、必要な作業が異なります。

この記事では、原稿の準備状況と依頼する作業を整理したうえで、公開プランの料金例を確認します。
掲載額は条件の異なる個別プランの例であり、市場全体の平均・中央値ではありません。
本記事で扱うLPは、広告やSNSから訪れた人に、商品・サービスの申し込みを促すランディングページです。

大切なのは「1ページでいくらか」に加えて、原稿・デザイン・フォーム・計測・公開後の改善を誰が担当するかを決めることです。
制作費の内訳から、同じ条件で見積もりを比べる方法まで順に整理します。

LP制作に必要な予算が分からない方へ。目的と準備できる原稿・素材から、依頼範囲を一緒に整理します。

LP制作の費用相場を見る前に、依頼範囲をそろえる

予算を考える際は、自社で用意できる原稿や素材を先に確認しましょう。
次の表で準備の状態を整理すると、制作会社に任せたい作業と、見積もり前に聞くことを分けられます。

準備の状態相談する作業見積もり前に確かめること
原稿・写真・構成が用意できているデザイン・実装・公開確認支給素材で不足するもの、フォームと計測の範囲
商品資料はあるが、ページの説明順が未定構成・原稿編集・デザイン・実装訴求整理と執筆の担当、確認と修正の範囲
公開後の改善まで相談したい制作に加えて計測・分析・変更作業期間、報告内容、広告費と改善費の区別

例えば、商品資料を渡せても、掲載用の文章を作る担当者がいなければ、原稿作成も相談する必要があります。
制作後にアクセスを確認する人が決まっていない場合は、分析の担当と修正を依頼する範囲も見積もりに含めて検討します。

以下では、原稿を支給するプランの料金例と、企画や改善を依頼する際の確認点を紹介します。
価格だけを並べず、制作範囲・継続費用・税込の支払総額を同じ条件で比べましょう。

原稿や素材を支給して、制作部分を依頼する場合

すでに営業資料や掲載原稿、写真がそろっている場合は、制作に依頼を絞れます。
ただし「原稿支給」が、箇条書きの情報でよいのか、そのまま掲載できる文章が必要なのかは確認が必要です。

公開料金の一例として、TONOSAMAにはテンプレートを使う3万円(税別)のプランがあります。
原稿・画像は基本的に依頼側が用意し、テンプレートではページ長を指定できません。
同社の案内では、テンプレートプランのサーバー利用料は次年度から年額1万円です。
オリジナル制作のプランではスマホ対応の追加料金も示されています。料金と制作条件

このように、安価なプランにも具体的な前提があります。
自社で用意できるものと、追加で依頼したいものを分けると、掲載価格と実際の予算の差が見えてきます。

企画・原稿から任せる場合と、改善まで依頼する場合

「誰に何を伝えればよいか」から相談したい場合は、ヒアリング・競合調査・構成・原稿作成も依頼範囲に入ります。
撮影や図解、複数の商品紹介、外部の予約・顧客管理サービスとの連携が必要なら、その分も確認します。

一方、公開後のアクセス解析や改善は、制作と別の契約になることがあります。
「運用込み」という言葉だけで判断せず、報告だけなのか、原稿や画面の修正まで行うのかを質問しましょう。
価格の高低と制作会社の規模だけでは、自社に合う支援は判断できません。

LP制作費の内訳は、7つの工程で比較する

見積書の項目名は会社ごとに異なります。
以下の7工程に置き換えると、不足する作業や担当が決まっていない箇所を見つけやすくなります。

訴求整理、原稿、デザイン、フォーム・計測、公開確認の役割を順に整理した図。

図は制作の流れをまとめたものです。見積もりでは、実装と進行管理も分けて次の7項目を確認します。

工程 成果物・確認結果の例 自社から渡す情報 見積もりでの確認点
① 調査・訴求整理 対象顧客と伝える強みの整理 商材、競合、顧客の悩み 調査対象とヒアリングの範囲
② 構成・原稿 構成案、掲載原稿 営業資料、料金、実績の根拠 原稿作成・取材・校正の担当
③ デザイン・素材 PC・スマホの画面案 ロゴ、使用許可のある写真 撮影・図解・素材購入の有無
④ 実装 ブラウザーで動くページ サーバー、更新方法の希望 設置先、更新できる箇所
⑤ フォーム・計測 申込導線と成果の記録 入力項目、通知先、成果の定義 連携・設定・動作確認の範囲
⑥ 公開検証 表示・リンク・送信の確認 確認担当、公開希望日 PC・スマホ、通知到達の確認
⑦ 進行・修正管理 進行表、確認・修正の記録 承認者、返答できる日程 修正回数、追加変更の条件

企画・競合調査と、構成・セールスライティング

構成案は、ページに載せる情報の順序を決めるものです。
原稿は、見出しや説明、申し込み条件を実際の文章にするものです。
「構成込み」であっても、掲載原稿まで完成するとは限りません。

例えば、導入への不安を解消するには、料金だけでなく、対応範囲・開始までの流れ・導入後のサポートも必要になります。
こうした情報を誰が聞き出し、どの資料を根拠に文章にするかを決めておきます。

デザイン・素材と、スマホを含む実装

デザインデータの納品と、サーバー上で使えるLPの納品は別です。
写真撮影やイラスト作成、スマホ版の調整、公開作業まで含むかを確認しましょう。

納品後に料金や日程を変える予定があるなら、担当者が更新できる形式かも重要です。
画像に埋め込まれた文字は、通常のテキストと同じ手順では修正できません。
見た目と合わせて、更新する箇所と方法を確認します。

フォーム・計測と、公開確認・進行管理

フォームが表示されていても、通知メールが担当者に届かなければ相談を受けられません。
また、計測タグを設置しただけでは、申し込みの成功を正しく数えられるとは限りません。

入力エラー、送信完了、管理者通知、自動返信、成果イベントを分けて確かめます。
決済や予約、顧客管理システムとの連携は、標準フォームと同じ料金で対応できるとは限らないため、必要な場合は先に伝えてください。

進行管理も費用の一部です。
原稿確定後に商材や訴求を大きく変えると、構成・デザイン・実装に修正が及びます。
どの段階で何を承認するかが、追加費用を抑えるための確認点になります。

アセントウェブの公開プランでは、どこまで依頼できる?

ここからは、自社の提供内容を例に、制作中心の依頼と改善を含む依頼の違いを紹介します。
料金・掲載内容は2026年10月16日に確認しています。

制作中心と、公開後の改善支援の違い

アセントウェブのLP制作は、ベーシック30万円〜、スタンダード50万円〜で案内しています。

プラン 公開している対応内容 相談時に決めること
ベーシック:30万円〜 LPの構成・デザイン・制作、スマホ対応、お問い合わせフォーム 原稿や素材の準備、ページ量、フォームの仕様
スタンダード:50万円〜 ベーシックの内容に加え、A/Bテスト・アクセス解析、運用サポート・定期的な改善提案 運用期間、改善の範囲・回数、確認するデータ
アセントウェブのLP料金プラン。ベーシック30万円からと、運用・改善を含むスタンダード50万円からの対応内容。

アセントウェブの公開料金プラン(2026年10月16日)。制作範囲・運用期間・税額を含む支払総額は、お見積もりでご案内します。

公開価格は出発点となる金額です。
撮影や外部システム連携、広告配信などを一律に含むものではなく、支援が無期限・無制限に続くという意味でもありません。
LP制作サービスと料金・サービス一覧を参考に、必要な範囲をご相談ください。

自社サイトで確認した、フォームと成果計測の作業

自社サイトの整備では、通常のお問い合わせ・テイガクウェブ・アセントグルメの3フォームで、管理者への通知と自動返信の受信を確認しました。
送信成功を記録し、営業目的の連絡を成果から除くための条件も設定しています。

具体的には、サービスの相談と営業・協業などの連絡を選択肢で区別し、選ばれた内容に応じて計測を分ける設計です。
ただし、送信者が実際の目的と違う項目を選ぶ場合は、選択肢だけでは完全に判別できません。
受信内容と計測データを照合する運用も必要になります。

この確認で実感したのは、フォームを置く作業と、使える状態を確かめる作業は分けて考える必要があることです。
これは自社サイトでの実装・確認例であり、顧客LPの受注増や改善率を示すものではありません。

原稿・制作・計測のうち、どこまで依頼すべきか迷う方へ。社内で対応できることを踏まえて、必要な支援を整理します。

制作費だけでなく、公開後までの総予算を組む

制作が終わってから、サーバー代や改善費、広告費を追加すると、予定していた予算を超えることがあります。
初期費用と、公開後に発生する費用を分けて整理しましょう。

LPの予算を初期費用と公開後の費用に分けた図。制作・素材・計測設定と、サーバー・改善・広告媒体費・運用手数料を区別する。

同じ期間で、初期費用と継続費用を合算する

例えば公開後6カ月で比べるなら、次の項目を同じ期間・同じ税区分にそろえます。

区分 予算に含める内容 確認点
初期制作 企画、原稿、デザイン、実装、初期設定 一式に含む作業を再度足していないか
追加素材・機能 撮影、素材購入、外部連携など 初期制作とは別料金か
継続利用 サーバー、ドメイン、利用ツール 年払い・最低契約期間はあるか
修正・改善 分析、原稿や画面の変更 回数・時間・対象範囲が決まっているか
広告媒体費 広告を配信するための予算 制作費や運用手数料と別か
広告運用手数料 配信設定、調整、報告など 固定額か、媒体費に応じるか

総予算は、初期費用に、比較期間中に支払う継続費用と広告関連費用を加えて考えます。
未確認の項目は空欄にして、確認できた無料・不要の項目だけ0円にします。
年払いが必要なら、月割りの参考額だけでなく、その期間に実際に支払う額も確認してください。

月額プランは、最低契約期間と解約後のページ・データの扱いまで比較します。
広告からの集客を考えている場合は、Web広告運用の支援内容も参考になります。

成果の定義と、改善の判断に必要なデータを決める

資料請求、無料相談、購入では、成果に数える行動が異なります。
相談フォームなら、ボタンのクリックと送信成功を分け、営業連絡を顧客相談と同じ成果に含めない条件を決めます。

Google Analyticsには見込み客の獲得に使う推奨イベント「generate_lead」があります。
イベントを設ける際は、どのフォームの、どの成功時点で記録するかまで決めて検証します。Google公式:推奨イベント

氏名・メールアドレスなどの個人を特定できる情報を、Analyticsへ送信しない設計も必要です。Google公式:個人情報の送信を防ぐ

問い合わせが増えても、商談や受注につながっているかは別に確認します。
A/Bテストも、少数の申し込みだけで優劣を断定せず、流入量・期間・広告条件をそろえて検討しましょう。

費用を抑えるなら、削る作業と残す作業を分ける

費用を調整するときは、必要な作業を一律に減らすより、自社で準備できるものと、後から追加するものを整理します。

原稿・素材を準備し、初回の目的と修正窓口を絞る

制作前に、次の情報を一つにまとめておくと、確認の往復を減らせます。

  • 商品・サービスの料金、対応範囲、申し込み条件
  • 商談でよく聞かれる質問と、顧客が迷う点
  • 掲載許可を確認した写真・ロゴ・事例
  • 初回のLPで促したい行動と、後から追加する内容
  • 社内で原稿やデザインを承認する担当者

例えば、最初は無料相談への申し込みに絞り、複数商品の比較や動画撮影を次の段階に回す方法もあります。
ただし、後付けすると作り直しが大きい機能は、初期設計の段階で予定を伝えておきます。

AIやテンプレートを下準備に使う場合も、商材の情報が正しいか、素材を使えるか、実際に送信できるかの確認は必要です。
作業時間を減らす工夫と、確認を省くことは分けて考えましょう。

申込導線・スマホ表示・送信確認は予算に残す

スマホで文字が読めるか、ボタンが押せるか、画像が重すぎないかを確認します。
送信テストでは、入力エラーから修正できること、通知が届くこと、計測が重複しないことも確かめます。

すべてのLPに高度な機能が必要なわけではありません。
電話予約が中心なら電話への導線、フォーム中心なら入力・送信の流れというように、利用者が申し込む方法に合わせて予算を残します。

見積もりは、同じ依頼条件を渡して比較する

金額を比較する前に、目的・商材・流入元・申込方法・支給物・納期・運用担当の7点をまとめて、各社に同じ情報を渡します。
そのうえで、各工程を「含む・別途・自社・未確認」に分けてください。

見積もり依頼に添える情報を1枚にまとめる

LP制作範囲・予算比較シートをダウンロードする(Excel)

シートには、依頼条件、工程ごとの担当・優先度、制作費と公開後の予算を記入できます。
金額が未確認のまま総額を確定させないよう、空欄が残る場合は「未確認あり」と表示します。

例えば、BtoBサービスの相談を増やしたい場合、目的が同じでも依頼範囲は次のように変わります。
以下は検討のための記入例です。

確認項目 素材・原稿を支給する場合 企画から依頼する場合
顧客と訴求 自社で対象顧客と強みを整理する ヒアリング・調査から相談する
原稿 掲載用の文章を用意する 営業資料を渡し、文章化を依頼する
素材 使用できる写真を提供する 撮影・図解の要否から相談する
公開後 社内で確認し、必要時に修正を依頼する 分析・改善の期間と範囲を決める

ここで「原稿は自社」と決めても、担当者が時間を確保できなければ進行が止まります。
外注費と一緒に、社内の担当者・確認期限まで決めると、実行できる予算になります。

追加費用・修正・納品後の扱いを質問する

  • 原稿確定後に説明や項目を追加すると、どこから追加料金になりますか。
  • 構成・デザイン・実装の修正は、それぞれ何回、どの範囲まで含みますか。
  • 納品されるデータと、公開後に自社で変更できる箇所はどこですか。
  • フォーム送信と成果計測を、誰がどの時点で確認しますか。
  • 改善支援の期間・回数と、契約終了時の引き継ぎ内容は何ですか。

見積書全体の比較や依頼時の質問は、ホームページ制作の見積もり確認表でも整理しています。
LPを単独で作るか、企業サイト全体を整えるかで迷う場合は、中小企業のホームページ制作の進め方も合わせてご覧ください。

LP制作の費用についてよくある質問

デザインや原稿だけでも依頼できますか?

部分的な依頼に対応している制作会社もあります。
何を渡して、何が納品され、その後の実装を誰が行うのかを明確にしてください。
アセントウェブでも、必要な作業の範囲からご相談いただけます。

1ページなのに費用が高くなるのはなぜですか?

ページ数が少なくても、調査・構成・原稿・素材制作・実装・検証が必要になるためです。
縦に長いページや外部連携など、情報量・機能・確認範囲によっても作業が変わります。
「1ページ一式」の内訳を7工程に分けると、価格差の理由を確認できます。

AIやノーコードなら、ほぼ無料で作れますか?

ツールの無料枠で画面を作れる場合でも、原稿確認、素材の準備、独自ドメイン、フォーム、計測や運用の費用・時間は別に考えます。
ツールの利用料だけで判断せず、必要な機能と担当者の作業時間まで比較してください。

公開後の改善や広告運用も、制作費に含まれますか?

契約内容によって異なります。
改善提案のみか、修正作業も含むか、広告の媒体費と運用手数料は別かを確認しましょう。
「運用込み」の場合も、期間と回数、対応範囲を見積書に残しておくと安心です。

必要な制作範囲を整理して、LPの予算を決める

LP制作の予算は、自社で準備する原稿・素材と、外部へ依頼する構成・デザイン・実装・計測を分けて整理しましょう。
初期費用だけでなく、公開後の維持・改善・集客まで同じ期間で比較することも大切です。

まずは比較シートに、自社で準備できる情報と、判断がつかない項目を書き出してみてください。
必要な工程を明確にすることが、予算内で進められるLP制作の相談につながります。

LPの目的とご予算、用意できる資料をお知らせください。制作から公開後の改善まで、必要な支援と進め方をご提案します。