LPに載せる情報はそろっているのに、順番が決まらない方へ。
読者の疑問と、相談してほしい内容から構成を整理します。
LPの構成は、訪れた人が判断するための情報を、必要な順に並べる設計です。
キャッチコピー、実績、料金、フォームといった部品を用意するだけでは、何から読めばよいかが決まりません。
例えば、AIの活用方法から知りたい経営者と、複数のAI支援会社を比べている担当者では、最初に確認したい情報が違います。
同じサービスを案内する場合でも、説明の順番を変える理由があります。
この記事では、相談を受けるLPを中心に、読者の疑問、情報の根拠、CTAまでのつながりを整理します。
当社のAI顧問サービスの公開情報を題材に、構成メモとワイヤーフレームの設計例も示します。構成変更による成果は、まだ測定していない例です。
LPの構成は、誰が何を決めるページかで変わる
広告文と到着後の期待をそろえる
本記事で扱うLPは、相談や申し込みなど、特定の行動へ案内するページです。
構成を考える前に、訪問のきっかけと、訪問後に取ってほしい行動を一組で書いてください。
「業務へのAI導入を相談したい」という人を集める広告から、AIの歴史だけを説明するページへ案内すると、相談できる内容が見つかりません。
一方、「AIで何ができるか」を知るための記事から来た人に、詳しい説明のない契約フォームだけを示しても、判断は難しいでしょう。
次のメモを一枚作ると、デザインの前に前提を共有できます。
| 構成前に決めること | AI顧問を題材にした記入例 |
|---|---|
| 誰が読むか | AIを試しているが、社内の業務に取り入れられていない事業者 |
| どこから来るか | AI導入や業務改善の相談先を探す広告・関連する記事 |
| すでに知っていること | AIツールの存在は知っている。自社での使い方は未確定 |
| 読後に判断してほしいこと | 自社の困りごとを、この会社へ相談できるか |
| ページで求める行動 | 現状と相談したい業務を伝える |
| 今回は求めないこと | その場での契約、導入するツールの確定 |
この例では、AIの用語を詳しく教えるよりも、相談できる業務、支援の進め方、費用の条件を優先します。
広告と記事から来る人の前提が大きく異なるなら、入口ごとに構成を分ける案も検討できます。
相談・資料請求・購入の目的を分ける
「問い合わせを増やす」という目標だけでは、フォームに何を入力してもらうかも決まりません。
無料相談なら困りごとを把握する情報、資料請求なら資料を受け取るための情報、購入なら商品・数量・配送などの情報が必要になります。
| 目的 | 行動前に読者が確認すること | ボタンと遷移先の組み合わせ例 |
|---|---|---|
| 相談 | 対象になるか、相談後に何をするか、費用が発生する場面 | 「導入について相談する」から相談フォームへ |
| 資料請求 | 資料の内容、受け取り方、請求後の連絡 | 「サービス資料を受け取る」から資料請求フォームへ |
| 購入 | 商品仕様、総支払額、受け取り、返品などの条件 | 「購入手続きへ」から対象商品の購入画面へ |
複数の入口を設ける場合も、それぞれの役割を明確にします。
相談ボタンを押したのに資料の自動送付だけで終わる、といった食い違いを作らないようにしましょう。
相談型LPに必要な情報を、疑問の順に並べる
自分向けか判断できる冒頭
ページの最初の画面では、対象者と支援内容が分かるようにします。
抽象的な理念だけを大きく載せると、初めて来た人は自分の相談先か判断しにくくなります。
例えば、AI顧問の構成案なら「AIを試しているが、現場で使う手順が決まらない事業者へ」という対象を示し、その下で継続支援の内容を説明できます。
これは本記事の設計例であり、既存LPのキャッチコピーをそのまま移すためのものではありません。
冒頭に入れる情報は、次の三つから整理すると書きやすくなります。
- どのような状況の人が対象か。
- 何を相談・依頼できるか。
- 次に何をすればよいか。
写真やイラストは、その説明を助けるものを選びます。
実際の成果を示す必要がある場所では、雰囲気を表すイラストだけで証拠を代用しないことも大切です。
支援範囲・根拠・料金・相談後の流れ
冒頭の次は、読者が依頼の判断に使う情報を並べます。
「特徴」「強み」といった見出しを先に決めるより、具体的な質問を書き出し、答えを置く場所を決めましょう。
| 読者の疑問 | 掲載する情報 | 準備する資料 |
|---|---|---|
| 自社の仕事も対象になるか | 支援する業務、対象外の作業、個別相談になる条件 | サービスの対応範囲 |
| 何をしてもらえるか | 作業の進め方、納品物、自社が担当する仕事 | 業務フローや成果物の見本 |
| 説明を信じてよいか | 実演、公開可能な支援例、担当者の説明 | 掲載許可と裏付けを確認した資料 |
| いくらかかるか | 初期費用、継続費、追加費用の条件 | 現在の料金表・見積もり条件 |
| 相談したらどうなるか | 受付、ヒアリング、見積もり、契約までの流れ | 実際の受付運用 |
支援範囲を読むと相談できる内容が分かり、根拠を見ると方法を確かめられ、料金と流れを読むと依頼の負担を考えられます。
その途中に、説明に対応する相談ボタンを置きます。
ただし、この順序がすべてのLPの正解というわけではありません。
価格で対象が大きく分かれるサービスなら、料金の目安を冒頭でも示したうえで、詳細条件を後から説明する方が判断しやすい場合があります。
同じ商材でも構成を変える場面
初めて知る人と比較中の人
AI顧問というサービスを初めて知る人には、「どんな業務を相談できるか」の説明が必要です。
すでに他社へ相談している人には、「この料金にどこまで含まれるか」「他の支援との違いは何か」の方が先に必要かもしれません。
以下は、その違いを構成へ反映した二つの案です。

| 設計上の判断 | 初めて知る人向け | 他社と比較中の人向け |
|---|---|---|
| 冒頭で答えること | どのような困りごとを相談できるか | 自社の条件で依頼できるか |
| 早めに見せる情報 | 支援する業務と具体的な取り組み方 | 対応範囲、料金、追加費用の条件 |
| 根拠の見せ方 | 作業の実演を短く紹介し、利用場面を理解してもらう | 実演の条件や担当範囲を示し、自社との違いを比較できるようにする |
| 相談への案内 | 整理できていない業務から相談できることを伝える | 想定する業務と条件を伝えて、対応範囲を確認できるようにする |
変更するのは、情報の重要度と見せる順番です。
同じ内容を二つのページへ機械的に複製するより、流入元と相談内容の違いを確かめてから分ける方が、運用上の判断もしやすくなります。
高額な相談と少額購入
相談してから仕様を決めるサービスでは、その場で料金の総額を確定できないことがあります。
その場合は、決められる金額、見積もりが必要な範囲、金額が変わる条件を区別して示します。
仕様が決まった商品の購入では、商品そのもの、総支払額、配送条件、購入方法などを早く確かめたい人もいます。
相談型LPの長い会社紹介をそのまま購入型へ移すと、必要な情報へたどり着きにくくなることがあります。
行動の負担は金額だけでは決まりません。
少額でも継続契約や情報の入力に不安があれば、その説明が必要です。高額でも紹介によって検討が進んでいる人なら、重複する背景説明を減らせます。
読者がその場で決めることの大きさを基準に、情報の順番を調整してください。
支援内容、料金、実績のどれを先に見せるか迷う方へ。
自社の顧客が相談前に確認していることをもとに、情報の順番を整理します。
自社サービスの情報からワイヤーを組み立てる
主張に裏付け資料を対応させる
ワイヤーフレームは、ページの情報配置を示す設計図です。
色や装飾を作り込む前に、どの情報を、どのまとまりで、何のために載せるかを決めます。
ここでは、当社のAI顧問サービスの公開情報を使い、相談型LPのワイヤー案を作ります。
既存ページの成果を分析した結果ではなく、情報の使い分けを説明するための構成案です。公開情報は2026年10月22日に確認しました。
当社のAI顧問は、業務の整理から導入後の見直しまで、継続して支援するサービスです。
掲載料金は月額50,000円〜(税別)、初期の調査・基本導入は100,000円〜(税別)で、追加の開発・研修・運用支援などは個別見積もりです。
この情報から、次のような縦のワイヤーを組み立てられます。
各段の見出し案は本記事用に作成したもので、サービスの条件を変更するものではありません。
- 冒頭:AIを仕事に取り入れる手順から相談する 対象は、ツールを試しても業務での使い方が定まらない事業者。対象業務を整理する相談へ案内します。
- 支援範囲:導入前と導入後に頼めること 業務整理、使い方の検討、確認ルール、導入後の見直しを分けます。すべてが基本料金内ではないことも示します。
- 実演:どの作業を、どう確かめられるか 公開動画の請求書・領収書の情報整理を例に、入力資料と確認する結果を説明します。顧客の成果として扱いません。
- 料金:初期費用・月額・個別見積もり 二つの基本料金と、追加費用の条件を同じ場所に置きます。「月額だけで全部できる」という誤解を避けます。
- 進め方:相談から、業務で使う段階まで ヒアリング、調査・基本導入、活用、見直しの流れを示します。費用と支援範囲に合意してから進むことを説明します。
- 相談:困っている業務を伝える 導入ツールが未確定でも相談できることを示し、業務と現状を伝えられるフォームへ案内します。
ワイヤーの各段には、根拠と次の行動をひも付けます。
単に「実績を入れる」と書くより、何を証明するための資料かが明確になります。
| ワイヤーの段 | 使える根拠 | この資料だけでは言えないこと | 読者の次の行動 |
|---|---|---|---|
| 支援範囲 | 公開サービスの支援メニュー | すべての作業が同じ料金内で完結すること | 自社の依頼内容と照合する |
| 実演 | 代表が公開した、PDFから情報を整理する実演 | 顧客企業での削減時間や、請求書発行の成果 | 自社の入力資料・確認作業との違いを考える |
| 料金 | 公開されている初期・月額料金 | 自社案件の確定総額 | 追加作業の有無を問い合わせる |
| 進め方 | 公開サービスの導入手順 | すべての案件が同じ日数で進むこと | 想定する時期と業務を伝える |
例えば、PDFから情報を取り出す動画があっても、それだけで「請求書の発行を自動化した」「顧客の作業時間を半減した」とは書けません。
資料で確かめられる範囲に主張をとどめることで、相談時の認識違いも防ぎやすくなります。
不足情報を空欄のまま把握する
構成を埋めるために、ない実績や未確定の条件を作ってはいけません。
準備できていない情報は制作メモへ残し、担当者に確認します。
| 未確定の項目 | 公開までに確認すること | 掲載できない場合の扱い |
|---|---|---|
| 顧客の声 | 掲載許可、原文、利用条件 | 無理に欄を作らず、公開可能な実演や手順を使う |
| 対応日数 | 受付と返信の実際の体制 | 約束できない最短日数を表示しない |
| 定量的な成果 | 計測対象、期間、条件、集計方法 | 効果を数値で断定せず、確認できる作業内容を示す |
| 相談回数 | 契約で定める範囲 | 個別に決める条件として説明する |
デザイナーへ渡す時点で、仮の文章と確定した文章が混ざらないようにします。
制作メモには「確認担当」「確認する資料」「期限」を添え、公開ページには未確認の仮文を残さない運用にしましょう。
LPの費用を見積もる段階では、原稿や実演資料を誰が準備するかも条件になります。
作業の分担は、LP制作の費用と内訳と合わせて整理できます。
公開前にスマホとCTAを点検する
ボタンの文言と入力先を一致させる
CTAは、相談や購入などの行動へ案内するボタンや呼びかけです。
「詳しくはこちら」だけでは、押した後に何が起こるか分かりにくい場合があります。相談、資料の受け取り、購入など、次の行動が想像できる言葉にします。
料金の説明の後なら「見積もり条件を相談する」、支援内容の後なら「この業務を相談する」と、直前の説明に合う案内を置けます。
同じ問い合わせ先に送る場合は、フォームで相談対象を引き継げるかも確認しましょう。
スマートフォンでは、文字の大きさだけでなく、実際に行動を終えられるかを点検します。
- 見出しだけを追って、対象者・支援内容・料金条件・相談後の流れが分かるか。
- 長い表や画像の文字を拡大し続けなくても判断できるか。
- 固定ボタンが本文や入力欄を覆っていないか。
- ボタンの説明と、遷移先のフォームの目的が一致するか。
- 入力ミスを修正でき、送信完了を確認できるか。
WordPressで構築する場合は、見出し、段落、画像、表、ボタンを標準ブロックとして分けておくと、順番や文章を個別に調整できます。
文章まで一枚の画像にまとめると、後から料金や条件を直しにくくなるため、図解と編集する情報を分けて用意しましょう。
公開後に検証する仮説を残す
構成の良し悪しは、完成画面の見た目だけでは判断できません。
公開した日、集客の方法、変更した箇所、期待する行動を記録しておきます。
例えば「比較中の人が多いため、料金条件を早く見せる」と考えたなら、料金部分への到達、相談ボタンのクリック、送信成功、その後の相談内容を順に確かめる計画を立てます。
クリックが増えても、有効な相談が増えたとは限りません。
| 記録すること | 記入例 |
|---|---|
| 変更理由 | 相談前の質問で、追加料金の有無を聞かれることが多い |
| 変更する場所 | 個別見積もりになる作業を料金の近くへ移す |
| 確かめること | 条件を理解した相談が増えるか |
| 分けて見るもの | 広告・検索などの入口、スマホ・PC、営業連絡・テスト送信 |
| 判断の注意 | 流入の量や質が変わった期間を、構成だけの効果としない |
上表は記録方法の例であり、当社でこの効果が確認できたという報告ではありません。
アクセスが少ない場合は短期間で優劣を断定せず、実際に寄せられた質問や入力のつまずきも併せて改善します。
LP構成についてよくある質問
LPは長い方が成果につながりますか
長さよりも、依頼や購入の判断に必要な情報がそろっているかを確認してください。
同じ説明が続くなら短くできますが、料金条件や相談後の流れを削ってよいとは限りません。
見出しだけで概要を確認でき、必要なところを詳しく読める構成にすると、検討段階の異なる人へ案内しやすくなります。
説明量は、実際の質問と公開後の行動を見て調整しましょう。
CTAは何回置けばよいですか
すべてのLPに共通する回数はありません。
最初に相談を決められる人、根拠や料金を読んでから決める人、それぞれが迷わず進める位置に置きます。
例えば、冒頭、判断材料を読んだ後、末尾の三か所から検討できます。
ただし、短いページで同じボタンが続く場合や、画面を覆う場合は減らすなど、内容とスマートフォンの表示を見て調整してください。
LPの構成を決めるときは、まず「誰が、何を確認して、どこまで決めるのか」を一枚に書いてみてください。
その問いに答える資料を集めてからワイヤーへ並べると、必要な説明と、確認が残っている情報を分けられます。
構成メモや掲載できる資料をもとに、LPの設計からご相談いただけます。
読者が判断しやすい情報の順番と、問い合わせまでの流れを一緒に考えます。

