ChatGPTなどの生成AIを試してみたものの、使っているのは一部の社員だけ。業務がどれだけ楽になったのかも分からない。そんな状態で止まっている中小企業は少なくありません。
この記事では、最近よく聞くようになった「AI顧問」の意味と、AI研修やAIコンサルとの違いを整理します。あわせて、頼めることや費用の考え方、依頼先の選び方もまとめました。読み終えるころには、自社にAI顧問が必要かどうかを判断できるはずです。
AI顧問は「社内にAIの相談先を持つ」ための継続支援です
AI顧問とは、AI活用に詳しい外部の専門家と継続的に契約し、導入から社内での定着まで相談しながら進める支援のことです。税理士や社労士の顧問契約を思い浮かべると近いかもしれません。
一度きりの研修や、決まった成果物を納めて終わるプロジェクトとは違います。日々の業務で出てくる「この作業はAIに任せていいのか」「このツールは安全か」といった疑問に、その都度答えてもらえるのが特徴です。
AI顧問という言葉はまだ新しく、決まった定義はありません。会社によって中身が大きく違うため、契約前に「何をどこまでやってくれるのか」を確認することが欠かせません。
なぜ今、中小企業にAIの相談役が必要なのか
AIを「試した」だけで止まりやすい
生成AIは、アカウントを作ればすぐに使えます。そのぶん、使い方が個人任せになりがちです。詳しい社員だけが使い、ほかの社員は様子見のまま、という状態が続くと、会社としての効果はなかなか出ません。
何をAIに任せ、何を人が判断するかの線引きが要る
AIは便利な一方で、もっともらしい誤りを出すことがあります。どの業務ならAIに任せられて、どこからは人が確認すべきか。この線引きを決めないまま使うと、品質のばらつきや手戻りにつながります。
情報管理のルールがないまま使うのは危険
顧客情報や社外秘の資料を、そのままAIに入力していないでしょうか。どのツールに、どんな情報までなら入れてよいのか。社内ルールを決めておくことが、AI活用の前提になります。
変化が速く、社内だけで追いかけるのが難しい
AIのツールや機能は、数か月単位で大きく変わります。本業を抱えながら最新情報を追い、自社に合うものを選び直すのは、中小企業の担当者には大きな負担です。
AI研修・AIコンサル・開発会社とどう違うのか
AIに関する外部支援は、大きく4つに分けられます。
| 種類 | 主な内容 | 期間 | 向いている会社 |
|---|---|---|---|
| AI研修 | 社員向けに使い方を教える | 単発〜数回 | まず基本を全員に身につけたい |
| AIコンサル | 課題を分析し、導入計画を立てる | プロジェクト単位 | 全社的な方針や計画を固めたい |
| AI開発・ツール開発 | 自社専用のツールやシステムを作る | 開発期間 | 作りたいものがはっきりしている |
| AI顧問 | 導入から定着まで継続して相談に乗る | 月単位の継続 | 日々の業務で使いながら改善したい |
研修で使い方を覚えても、現場に戻ると「自分の業務ではどう使えばいいのか」で手が止まることがあります。AI顧問は、この研修と実務のあいだを埋める役割を担います。
AI顧問に頼めることの例
依頼先によって内容は異なりますが、一般的には次のような支援があります。
- 業務のヒアリングと、AIを使う業務と人が判断する業務の整理
- 目的に合うツールの選定
- プロンプト(AIへの指示文)や作業手順の設計と、実際の業務での検証
- 社内向けの操作レクチャーやマニュアルの作成
- 品質確認や情報管理のルールづくり
- 導入後の改善相談や、新しいツールの情報提供
すべてを一度に頼む必要はありません。たとえば「議事録の作成」や「問い合わせメールの下書き」など、効果が見えやすい業務を1つ選んで始めると、社内の理解も得やすくなります。
費用の考え方と、依頼前に決めておきたいこと
料金の形は大きく3つ
AI顧問の料金は、主に次のような形で決まります。
- 月額固定:毎月の相談回数や対応範囲を決めて、定額で契約する
- 時間制:実際に相談した時間に応じて支払う
- 導入プロジェクト+継続顧問:最初の導入を一括で進め、その後を月額で支える
金額は、対応範囲や相談の頻度、研修やマニュアル作成を含むかどうかで大きく変わります。複数社に相談するときは、同じ条件で見積もりを出してもらうと比べやすくなります。
相談前に決めておくと話が早いこと
- AIで楽にしたい業務は何か(1〜3個に絞る)
- 社内で窓口になる担当者は誰か
- 顧客情報など、AIに入れてはいけない情報は何か
- いつまでに、どんな状態になっていたいか
ここが決まっていなくても相談はできます。ただ、目的がはっきりしているほど、提案の精度も上がります。
AI顧問を選ぶときに確認したい5つのこと
- 自社の業務を聞いたうえで提案してくれるか。ツールの紹介だけで終わらないか
- 小さく試して、効果を確かめながら広げる進め方か
- 社内に定着させるところまで支援してくれるか(マニュアルや研修を含むか)
- 情報管理やセキュリティのルールづくりに対応しているか
- AIを実際の業務で使っている経験があり、目の前で実演できるか
とくに5つ目は見落とされがちです。説明だけでなく、自社の業務を例にその場で試してもらうと、相性が判断しやすくなります。
アセントウェブのAI活用・DX支援の進め方
アセントウェブでは「AIを試す段階から、仕事で使う仕組みへ」を掲げ、中小企業のAI活用を支援しています。対象は、文章作成や情報整理、Web制作、日々の定型業務などです。
進め方は3つのステップです。
- 業務を整理する:繰り返し作業や情報の扱い方を確認し、AIを使う業務と人が判断する業務を分けます
- 小さく導入する:目的に合うツールと手順を選び、プロンプトや作業フローを実際の業務で検証します
- 社内で使える状態にする:操作レクチャーとマニュアルを用意し、品質確認と情報管理のルールまで整えます
業務ヒアリングからツール選定、社内研修、マニュアル作成、導入後の改善相談まで対応しています。料金は課題と支援範囲に応じたお見積もりです。
「何を頼めばいいか決まっていない」という段階でもご相談いただけます。現状と目標を伺い、取り組む順番から一緒に整理します。全国からオンラインでのご相談も可能です。
よくある質問
何を依頼すべきか決まっていなくても相談できますか?
はい。現状と目標を伺い、必要な施策と優先順位を一緒に整理します。
一部の作業だけでも依頼できますか?
はい。社内のご担当者や既存の委託先と役割を分け、必要な範囲で対応します。
遠方でも依頼できますか?
全国からオンラインでご相談いただけます。
まとめ
AI顧問は、AIを「試した」で終わらせず、社内で使い続けられる状態をつくるための継続支援です。研修やコンサルとの違いを押さえたうえで、自社の業務に入り込んで伴走してくれる相手を選びましょう。
アセントウェブは、これまで450を超える事業者のWeb集客やWeb制作を支援してきました。その経験を生かし、AIの導入も「使われる仕組み」になるところまでお手伝いします。まずは、今いちばん時間がかかっている業務を教えてください。

